大手5社の寄付で東大大学院工学系研究科建築学専攻に4月から設立した「建築生産マネジメント寄付講座」の設立記念シンポジウムが24日、東京都文京区の東大本郷キャンパスで開かれた。
　冒頭、あいさつした野口貴文教授は「人口減少社会が到来し、新しい建築施工の将来ビジョンをいかに描くが問われている。ただ建築施工部門への就職希望者が減少し続けており、寄付講座を通じて建築生産への関心を喚起したい」と語った。今後、同講座は大林組、鹿島、清水建設、大成建設、竹中工務店の支援のもと5年間にわたり2020年の建築生産社会の構想、研究・社会発信・教育の連携などを推進する。
　また大久保達也教授が登壇し、「全体像を把握することが難しい時代となり、工学でもマネジメントの役割が非常に重要となっている。マネジメントの名を付けた講座で、産学が協力した工学で社会に貢献したい」とあいさつした。
　続いて内田祥哉名誉教授が「建築生産現場の昨今」と題して記念講演した。

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