【土木デザイン設計競技】最優秀は村上小百合さんと武者美波さん(千葉大大学院)! 「新陳代謝」テーマに構造物をデザイン | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

公式ブログ

【土木デザイン設計競技】最優秀は村上小百合さんと武者美波さん(千葉大大学院)! 「新陳代謝」テーマに構造物をデザイン

最優秀作品(写真内右下は模型)

 土木学会景観・デザイン委員会などでつくる実行委員会が主催する土木デザイン設計競技「景観開花。2017」の入賞作品が決まった。最優秀には千葉大大学院の村上小百合さんと武者美波さんの「テトラポッドシティ」が選ばれた。
 「景観開花。」は、土木構造物にデザインの概念を定着させるとともに、若手技術者らにチャレンジできる場を提供する設計競技。
 14回目となる今回のテーマは「新陳代謝」を設定した。提案では、過去から未来までさまざまに変化していくまちについて、新陳代謝という観点から、理想のまちと土木施設のあり方を求めた。
 最終審査は、都市計画家の饗庭伸首都大学東京教授や建築評論家の五十嵐太郎東北大大学院教授ら4人が担当した。審査では、第1次審査を通過した入賞5作品の応募者によるプレゼンテーションを踏まえ、最優秀を始めとする優秀賞1点と佳作3点をそれぞれ選定した。特別協賛企業受賞作品は4点だった。
 「テトラポッドシティ」は、海抜が低い住宅街を舞台に設定。家屋の解体廃棄物の鉄クズや保水性のある骨材を使用するとともに、発光塗料を塗ったテトラポッドを空き地に配置することで、土壌改良や街灯の省エネなどに長期的に貢献できるとした。

 最優秀以外の入賞作品は、次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
 〈優秀賞〉創造的スラム-はみ出し者の居場所 百軒店-=渡部美香(東大大学院)、安富佳菜子(同)、永門航(同)。
 〈佳作〉▽まちのグラデーション~新たな色の始まり、学びの川逍遥~=小林あずさ(国士舘大)、小山祐人(同)、中塚諒(同)二宮凜人(同)、田中俊一(同)、大野達矢(同)、窪田圭佑(同大大学院)▽移住都市-土木遺構の文化共生拠点としての再編-=筒井伸(信州大)▽水の轍~水を引き入れ、まちを守る関係~=横山俊輔(東京農業大)。
 〈鹿島建設賞〉水の轍~水を引き入れ、まちを守る関係~=横山俊輔(東京農業大)。
 〈東京建設コンサルタント賞〉まちのグラデーション~新たな色の始まり、学びの川逍遥~=小林あずさ(国士舘大)、小山祐人(同)、中塚諒(同)二宮凜人(同)、田中俊一(同)、大野達矢(同)、窪田圭佑(同大大学院)
 〈ドーコン賞〉馴染みあい=藤間優実(東北大大学院)、伊庭雄作(同)。
 〈ヨシモトポール賞〉街の大黒柱=小池真央(千葉大)、堺由輝(東京工業大)、川那辺大樹(千葉大)、松村葵(同)。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら