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4月28日 日曜日

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【女性向けユニフォーム】学生のデザイン実用化/群馬建協


 
 群馬県建設業協会(青柳剛会長)は、全国建設業協同組合連合会(同)と東京モード学園の学生が2022年から展開していた「建設業で働く女性のためのユニフォームデザインプロジェクト」の作品を、全国で初めて実用化した。会員企業の女性職員による「環境すみずみパトロール隊」の新ユニフォームとして採用することで、建設業で働く女性のモチベーションアップと、業界の魅力度向上につなげる。3日、同協会富岡支部(五十嵐修支部長)で行われた会見で、新ユニフォームを披露した後、会員企業の現場をパトロールした。
 同パトロール隊は5年前に前回の「ユニフォームデザインプロジェクト」によるユニフォームを採用している。今回は新たに22年に最優秀賞に選ばれた田中アリスさんのユニセックスデザインのユニフォームに一新した。青柳会長は「学生と一緒に考えた、ストーリー性のある新ユニフォームによって、女性の力を引き出し、建設業の『かっこいい』を群馬から発信していきたい」とコメントしている。
 新ユニフォームは、群馬建協青年経営者部会が今年4月からパトロール隊の意見を聞きながら、ポケットを改良したり、足首のゴムをゆるくするなどの微調整を経て、約250着を商品化し、9月27日に各支部に納品した。
 パトロール隊の出発式では、五十嵐支部長が「パトロール後は会社に戻って、現場の良かった点や工夫点について自社の職員と話してほしい。女性目線による有意義なパトロールが、富岡支部、業界のレベルアップにつながってほしい」とあいさつした。
 その後、富岡支部女性13人のパトロール隊は、下仁田町が発注した「令和5年度多目的集会施設建設工事」(施工=神戸土木)、県の「緊急防災・減災対策(砂防)(緊急自然災害防止対策)(0県債)」(施工=上原建設)の現場をパトロールした。
 今後は、各支部のパトロールや「道路クリーン作戦」などの協会活動で着用する。新ユニフォームが全国に広がり、「機能性やデザイン性に加え、働き方とワーク・ライフ・バランスを考えるターニングポイントになることを期待する」(群馬建協)という。

 

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