【千葉・八千代「52間の縁側」に】23年度グッドデザイン大賞/日本デザイン振興会 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【千葉・八千代「52間の縁側」に】23年度グッドデザイン大賞/日本デザイン振興会

 日本デザイン振興会(内藤廣会長)は、2023年度のグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を老人デイサービスセンター「52間の縁側」(千葉県八千代市)に決定した=写真。受賞企業はオールフォアワン(事業主体)と山崎健太郎デザインワークショップで、1548点の23年度グッドデザイン賞受賞作の中から選ばれた。

 52間の縁側は、地域の人たちが気軽に立ち寄れる縁側のような老人デイサービスで、審査では「長い縁側と広い屋根下空間がそのコンセプトを見事に体現させ、実際の状況を誘発させている」とし、建築時から庭づくりのワークショップを行い、信頼される場づくりに努めるなど、その着実なアプローチも含めて高く評価された。

 受賞したオールフォアワンの石井英寿代表は「さまざまな面で効率化や利便性が求めらている時代の中で、高齢者が人として尊厳を持って生きられるための場が必要と考えてこの施設をつくった。いまの社会から失われつつある、昔の暮らしに当たり前に見られた光景をこの場を通じて取り戻すことで、高齢者だけでなく誰もが幸せに生きられる社会を目指したい」とコメントした。

 

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