【けいはんなRC】脳科学・人間科学技術とICTで超快適空間を! 「メタコンフォート・ラボ」設置 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【けいはんなRC】脳科学・人間科学技術とICTで超快適空間を! 「メタコンフォート・ラボ」設置

ラボ内に設置された疑似窓

 脳科学・人間科学技術と最先端のICTを融合させた「超快適」な空間の研究に取り組む「メタコンフォート・ラボ」が、京都府木津川市のけいはんなオープンイノベーションセンター内に設置され、7月31日、報道陣に公開された。
 メタコンフォート・ラボは、関西文化学術研究都市推進機構を中心とするけいはんなリサーチコンプレックス(RC)事業の一環で空調、照明、映像、音響、アロマなどを操作し「快適の上をいく超快適」(研究推進リーダー・安藤広志情報通信研究機構副室長)の実証データを共同で収集・分析し将来の事業化を促す。
 空調は木村工機製の放射空調を導入。また視覚情報を刺激するシステムとして同志社大が開発中の4Kディスプレーを使った「擬似窓」や、パナソニック製の超短焦点プロジェクター、香り噴射機(アロマジョイン製)などが導入されている。
 研究メンバーの三木光範同志社大教授によると、同ラボは「五感情報を統合して制御することが可能」で、将来的に人の活動に最適な環境の生成を目指す。具体的には学校では学習する科目別に、オフィスであれば会議や休憩時間など、目的や状況に応じた最適な室内空間を演出できるようになるという。
 メタコンフォート・ラボは1日から運用を開始。今後は2019年度末まで研究を進め、得られたデータをもとに新規事業につなげていく方針だ。
 けいはんなRC事業は同機構のほか30以上の企業や団体、研究機関などで構成。建築関連からは大和ハウス工業、ダイキン工業、パナソニック、木村工機などが参画している。

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