【富嶽三十六景イメージの建築形式】駅北口の公益施設デザイン/富士市 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【富嶽三十六景イメージの建築形式】駅北口の公益施設デザイン/富士市

富嶽三十六景「駿州江尻」をイメージ (今後、変更する可能性あり)

 静岡県富士市は、基本設計を進めているJR富士駅北口駅前公益施設のデザインを公表した。市にゆかりがある葛飾北斎の富嶽三十六景「駿州江尻」で描かれた軽やかな紙をイメージした建築形式とし、まちとつながるお祭広場、富士山が一望できるテラスなどを設ける。

 2024年度に基本設計をまとめ、実施設計に移る。26年度の着工、28年度の供用を目指す。

 施設内には、公共交通待合所やブック&カフェ、ものづくり人材やIT人材を育成するSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育施設であるものづくりラボなどが入る予定だ。

 市はにぎわい創出や公共交通のターミナル機能向上に向けて、北口駅前広場内に3階建て程度、延べ最大2000㎡の公益施設を整備する。基本設計は、アール・アイ・エーとマウントフジアーキテクツスタジオの設計共同事業体が担当している。

 このほか同駅北口では、富士駅北口第一地区市街地再開発準備組合(大石眞行理事長)が約1haの再開発を進めている。複合施設2棟、総延べ2万6100㎡を整備する。6月の権利変換計画認可を経て、9月の着工、28年3月の竣工を目指す。

 再開発事業計画コーディネート業務はアール・アイ・エーが担当した。事業協力者として静岡鉄道(代表)、ミサワホーム、戸田建設、静鉄建設で構成する共同企業体が参画している。

 

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