【テーマは「人とひとを結ぶ駅」】花巻新駅舎のデザイン案固まる | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【テーマは「人とひとを結ぶ駅」】花巻新駅舎のデザイン案固まる

勾配屋根をメインに風景になじむ外観とした


 岩手県花巻市は、JR東日本が作成し、昨年11月に市に提供していた新しいJR花巻駅舎・東西自由通路のデザインを、3案の中から「人とひとを結ぶ駅」をテーマとしたB案に絞った。花巻の大地と空をつなぐ一つの勾配屋根をメインとした花巻の風景になじむ外観となっている。今後、B案を基本にJR東日本とデザイン案の修正などを協議する。基本設計は2024年7月の完了をめどに現在、JR東日本東北建設プロジェクトマネジメントオフィスが進めている。

 B案は、交流の拠点でもあった宮沢賢治の私塾『羅須地人協会』をモチーフに、全体イメージは温もりを感じるナチュラルなデザインで、内観は木のぬくもりあふれる本棚・木壁を中心とした壁面、温かみのある自然光を取り入れるハイサイドライトと柔らかい膜天井とする。

 24年度半ばから実施設計に入り、25年度にまとめる。28年度後半の完成、供用開始を目指している。22年6月の基本計画時点の概算事業費は35億9000万円。市が事業化し、JR東日本が施行する。

 東西自由通路は有効幅4mで長さ約55m。

 新年度予算案には東西自由通路整備費として約7200万円を計上、基本・実施設計を進めるほか、西口駅前広場は基本設計のほか、用地取得費など約8900万円を計上した。

 

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