【和歌山・田辺市】扇ヶ浜に民活交流施設/5月以降に対話型調査 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【和歌山・田辺市】扇ヶ浜に民活交流施設/5月以降に対話型調査

誘客交流施設のイメージ


【和歌山・田辺市】扇ヶ浜に民活交流施設/5月以降に対話型調査

 和歌山県田辺市は3月25日、湾岸地域で進める中長期まちづくり構想「田辺ONE未来デザイン構想」を策定した。JR紀伊田辺駅周辺から旧本庁舎などがある海岸へつながる地区を交流促進ゾーンと位置付け、民間活力を導入した誘客交流施設などを整備する。2024年度は誘客交流施設の参加意向と旧本庁舎の解体・駐車場整備の事業手法や配置計画について、民間事業者にサウンディング調査を実施する。

 旧本庁舎・扇ヶ浜~紀伊田辺駅周辺を対象とした交流促進ゾーンは、▽旧本庁舎・扇ヶ浜駐車場▽扇ヶ浜公園周辺▽田辺大通り沿道▽紀伊田辺駅周辺–の4地区に分かれている。このうち、旧本庁舎・扇ヶ浜駐車場エリアが同構想の中核エリアとなる。

 誘客交流施設は、扇ヶ浜駐車場(同市扇ヶ浜)があるエリアに誘致する。物販や飲食施設とともに滞在できる機能を設けたい考えだ。

 既存駐車場で誘客交流施設を整備するため、旧本庁舎(同市新屋敷町1)は解体後、駐車場を整備し、庁舎に隣接する紀南文化会館と誘客交流施設へのアクセスを確保する。扇ヶ浜駐車場は400台程度の規模で、新たに整備する駐車場も同程度の規模を想定している。

 同市は5月の庁舎移転後、サウンディング調査に移り、誘客交流施設などは29年度内の供用を目指している。

 田辺大通り沿道・紀伊田辺駅周辺エリアでは、空き家や空き店舗、空き地などを活用し、飲食・商業・宿泊・ワーキングスペースなどの整備、扇ヶ浜ビーチエリアでは、にぎわい空間の創出を検討している。

 このほか、扇ヶ浜・江川・上屋敷・磯間・文里湾・内の浦地区は観光振興・ブルーツーリズムゾーンと位置付け、マリンスポーツや水産資源を生かした観光振興、天神崎・神島・鳥の巣半島地区は自然共生ゾーンと位置付け、学習・体験コンテンツなどの充実を図る。

 

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