【首里城再建】動画を公開、朱色の瓦ぶき進む/清水建設 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【首里城再建】動画を公開、朱色の瓦ぶき進む/清水建設

撮影者:中島昌彦

 清水建設は26日、同社公式ユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCrMtGnYwcBwbbsAFFvt6hSw)で「首里城正殿 再建への歩み -Shurijo Castle Reconstruction Works-#9」(https://www.youtube.com/watch?v=43rbggWbCRM)を公開した。首里城正殿で朱色の瓦ぶきが進んでいる様子を伝えている。ウエアラブルカメラなどを使って撮影した臨場感のある映像を通して、手仕事でつくられる現場の内側に迫る。年内には約6万枚の瓦が正殿にふかれる予定だ。

 首里城正殿などが焼損してから10月31日で5年となる。正殿完成まで長い時間がかかることから、国と沖縄県は「見せる復興」に取り組んでいる。清水建設は、動画の公開を通じてこうした取り組みに寄与する考えで、再建への歩みを追う連載企画は今回が9話目となる。

 6月に入り、現場では建物への浸水を防ぐ雨水対策で瓦下地になる土居ぶきが始まった。材料は、おけなどに使われるサワラという木材を使う。サワラ板は上層で約6万8000枚、下層で約7万4000枚を使用する。

 一方、使用する赤瓦は、沖縄県が寄付金を使い、県内の瓦工場で成形・焼成した瓦を現場に支給。火災で破損した瓦を細かく砕き、新たな赤瓦の原料の一部として再利用している。また、沖縄県でしか採れないクチャと呼ばれる泥岩や赤土を使用している。

 動画では、サワラ板や瓦を1枚ずつ丁寧に施工している様子などを伝えている。

 沖縄総合事務局発注の「首里城正殿復元整備工事」は清水建設・國場組・大米建設JVが受注している。設計は国建が担当。2026年秋の完成を予定する。工事場所は那覇市首里当蔵町3-1の国営沖縄記念公園首里城地区。

 

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