神奈川県小田原市は、約5000㎡の市民会館跡地などの活用について、これまで実施したワークショップやサウンディング(対話)調査の結果を踏まえて「市民会館跡地等活用事業整備基本構想」の案をまとめた。「まちのリビング」を活用コンセプトとする整備の方向性や導入機能イメージ、ゾーニングなどを示した。イベントなどを試験的に実施するオープントライアルに2024年度中に着手し、効果を検証する。その後策定する基本計画に反映する。
整備・活用方針は、国道1号から小田原城までの軸線での天守閣眺望景観の確保、小田原駅・各商店街やかまぼこ通り方面への回遊性の創出、小田原城や小田原三の丸ホール等の拠点間連携によるにぎわいの創出に留意する。建物、芝生広場、広場、駐車場など各ゾーンごとに役割や整備方針を定めた。
事業手法としては、サウンディング調査で指定管理者制度、DBO(設計・建設・運営)方式、定期借地方式、PFIのBTO(建設・譲渡・運営)方式の四つが提案された。これらを候補としつつ、引き続き民間事業者と対話を重ねて最適な事業手法を検討する。
対象事業地は、市民会館跡地、本町臨時駐車場、小田原市土地開発公社の用地などを合わせた約5665㎡。
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