【竹中工務店グループを選定】旧第一銀行横浜支店運営/横浜市 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【竹中工務店グループを選定】旧第一銀行横浜支店運営/横浜市

提案イメージ

 横浜市は、市の認定歴史的建造物「旧第一銀行支店」の運営事業者として、竹中工務店を代表事業者としたグループ「BankPark YOKOHAMA(バンクパーク ヨコハマ)」を選定した。暮らし方、働き方に市の「文化芸術創造都市施策」のエッセンスを溶け込ませるという新たな可能性を示したことや、エリア全体のにぎわい創出が期待できる点などを評価した。6者が提案し、4者が2次選考に進んでいた。

「バンクパーク ヨコハマ」の構成事業者は、竹中工務店、CRAFTING JAPAN、グッドルームの3社。「様々な人・もの・文化が交差する明るい公園のような『出会い、学び、育つ』場所へ」をテーマに、発信拠点と共創拠点からなる「ものづくり」を起点とした事業を提案した。

 発信拠点「CRAFTING PARK」では、国内外から工芸作品、商品を集積。クリエーターと地域が連携するイベントなどを開催する。機能・サービスは、ギャラリー、クラフトカフェ、フラワーショップ、ワークショップなど。

 共創拠点「未来共創BANK」では、不用品を新たな作品に生まれ変わらせる資源循環の取り組みを展開する。業界、分野、国を超えた共創の機会をつくる。機能・サービスは、コラボラウンジ、シェアオフィス・アトリエなど。

 選考報告書によると、同者の提案は、全体的なバランスが取れた提案で具体性、安定性のある事業内容が評価された一方で、空間構成や意匠については施設の価値や魅力を生かし切れていないなどの課題も指摘された。これらの点は市と協議しつつ、市民、企業、周辺地域のネットワークの核となる事業を実現することが期待されるとしている。

 市は、旧第一銀行支店(SRC造地下2階地上3階建て延べ1934㎡)を定期建物賃貸借契約により10年間貸し付ける。

 第一銀行横浜支店は1929年に創建、2003年に中区本町6-50-1に移築復元した。建物はSRC造地下2階地上3階建て延べ1934㎡。これまでは文化芸術やデザイン、建築設計などのアートスペースとして利用してきた。

 

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