【病院間遠隔手術支援を実証】OPSODIS1活用/NTT、鹿島ら5者 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【病院間遠隔手術支援を実証】OPSODIS1活用/NTT、鹿島ら5者

遠隔操作の様子

 NTTとNTT東日本、弘前大学医学部付属病院、メディカロイド(神戸市、宗藤康治社長)、鹿島の5者は、「IOWN APN」を利用した遠隔手術支援を実証した。大容量・低遅延・ゆらぎなしという特徴を持つIOWN APNで手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」をつなぐとともに、鹿島が開発した立体音響スピーカー「OPSODIS1」などを組み合せることで、同一の手術室のような円滑なコミュニケーション環境を実現した。

 実証では弘前大学医学部付属病院とつがる西北五広域連合つがる総合病院をフィールドとして、実際の医師による人工臓器モデルを使用した現実に即した遠隔手術支援を実施。APNの通信品質の評価やhinotoriの精度・操作性、OPSODIS1によるコミュニケーション環境などを確認した。従来ネットワークに対するAPNの性能優位性が確認できたことから、今後、将来の遠隔手術支援社会実装に向けたフィールド実証を共同で推進する。

 手術支援ロボットを使用する遠隔手術支援は、地方の外科医師数の減少による医療格差の解消や地域医療支援、若手外科医の教育・育成による医療レベルの向上などが期待されている。2025年度には遠隔手術ガイドラインの改定が予定されており、今後、遠隔手術支援の社会実装が進められる。

 

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