実証では弘前大学医学部付属病院とつがる西北五広域連合つがる総合病院をフィールドとして、実際の医師による人工臓器モデルを使用した現実に即した遠隔手術支援を実施。APNの通信品質の評価やhinotoriの精度・操作性、OPSODIS1によるコミュニケーション環境などを確認した。従来ネットワークに対するAPNの性能優位性が確認できたことから、今後、将来の遠隔手術支援社会実装に向けたフィールド実証を共同で推進する。
手術支援ロボットを使用する遠隔手術支援は、地方の外科医師数の減少による医療格差の解消や地域医療支援、若手外科医の教育・育成による医療レベルの向上などが期待されている。2025年度には遠隔手術ガイドラインの改定が予定されており、今後、遠隔手術支援の社会実装が進められる。