【5G×ドローン×AR】TTKら 遠隔ビル外壁点検の実証実験に成功 複数現場の並行対応が可能に | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【5G×ドローン×AR】TTKら 遠隔ビル外壁点検の実証実験に成功 複数現場の並行対応が可能に

 TTK、サン電子、NTTコムウェア、スプラッシュトップ、NTTドコモ東北支社は、5G(第5世代移動通信システム)によるドローン・AR(拡張現実)スマートグラスを使った遠隔ビル外壁点検の実証実験に成功した。熟練の点検作業員が現場に行く移動時間を削減できるほか、熟練者が複数の現場を並行して対応できるようになる。
 ドローンで点検を実施するためには、 ドローンの操縦技術と点検作業の両面で熟練したノウハウが必要となるものの、 そうした人材は少なく、それぞれの担当者が作業現場に集まる必要があり、 コスト面の課題となっていた。熟練の点検作業員が不足していることも課題となっている。

実験の様子

 実証実験は、13日にドコモ東北ビル(仙台市)で実施した。TTKのドローンによるビル外壁点検技術を使い、ドコモの5Gを活用し、サン電子のARスマートグラス「AceReal One」とNTTコムウェアのドローン情報取得・表示ソフトウェア「KnowledgeMap xR」、スプラッシュトップのクラウド型リモートデスクトップサービス「Splashtop」を組み合わせて、ドローンカメラの映像や飛行データ(高度、方角、飛行軌跡、バッテリー残量など)、操縦する点検作業員の視点映像を遠隔地の管制センターにリアルタイムで送信した。管制センターでは、作業現場に音声や画像で指示したほか、各種マニュアルも作業者の画面上に表示した。サン電子の業務支援アプリケーションのサーバー機能を「ドコモオープンイノベーションクラウドTM」上に構築することで、低遅延・セキュアな環境で実験した。

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