東京都港区にあるグランドプリンスホテル新高輪が、2026年度中に営業終了することが分かった。西武不動産が品川駅西口地区再開発を進めるB-1-2地区に所在しており、営業終了後に解体工事に着手する。
西武ホールディングスが16日に公表した社長IRミーティング説明・質疑応答の資料で明らかになった。
施設解体後、同地区には地下4階地上31階建て延べ26万8000㎡の事務所、商業、ホテル、住宅、MICE(国際的な会議や展示会など)からなる複合施設を新設する。28年度の着工、32年度の竣工を目指す。現在は、西武不動産などが進めるD地区とともに都市計画の手続きが進められている。
同ホテルの所在地は高輪3-13-1。1982年4月に「新高輪プリンスホテル」として開業。建築家の村野藤吾が設計を手掛けたことで知られる。施設規模は地下3階地上15階塔屋3層建て延べ約7万4710㎡。客室数は906室。
2013㎡の大宴会場「飛天」では、プロ野球ドラフト会議やサッカー日本代表の発表会見の開催場所としても使用されていた。