岡山・奈義町/参加表明5月22日まで/アートの森整備アドバイザー | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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岡山・奈義町/参加表明5月22日まで/アートの森整備アドバイザー

 岡山県奈義町は、「アートの森整備アドバイザー業務」の公募型プロポーザルを公告した。参加表明書は22日まで、地域整備課で受け付ける。企画提案書の提出期限は30日。5月8日の審査会(プレゼンテーション)で最適者を特定する。同町豊沢地内の町有地約4.5haを、滞在型観光の中核施設や住宅地として、町民参加による整備を行うため、アーティストによるアートディレクション、総合プロデュースを実施する。 参加資格は、業務仕様内容を十分に理解した上で、業務を的確に遂行できる専門知識と能力を持ち、過去5年間に国または地方自治体などの公的機関で美術作品展示の実績があるアーティストであることなど。契約上限額は200万円(税別)に設定している。
 業務内容は、アートの森整備事業のアートディレクションと総合プロデュース、基本構想の策定(コンセプトと基本方針、導入機能・施設規模、ゾーニング案、概算事業費・事業収支、事業スケジュールの提案)、基本設計の監修。履行期間な2026年3月31日まで。
 業務仕様で示されている整備必須項目は、エリア全体デザイン(アート・自然・住まい)、美術作品(展示手段を含む)、アートギャラリー常設展示場(空き家リノベーション)、アートギャラリー併設ステージ(同)、公園・広場・遊び場、遊歩道、遊具、トイレ、駐車場、敷地進入路(西1カ所)、住宅エリア、上下水道整備、既存墓地進入路(2カ所)、子育て施策・女性活躍・高齢者施策と当該施設の関わり方等、交通(美術館エリアとの連携性)、観光(にぎわい)、アート・文化(美術館回廊)、環境配慮、収益性、目指す将来像、多様な地域主体の参画方法、整備後の維持管理方法・運営の持続性、将来にわたっての監修方法。
 滞在型観光の中核施設と住宅地からなるアートの森のコンセプトは「もりのあそびば」。住宅地と森の遊び場が一体化した空間を創出する。国際的に活躍するアーティストによる全体構想の下、アート作品の鑑賞、体験、滞在、居住を一体的に提供する壮大な芸術・文化観光エリアを作り上げることを目指している。住宅地については、民間賃貸住宅などを計画し、既存の古民家を活用した劇場・展示場や公園などの施設整備、自然の中でアートに触れ合えるアート作品の展示観覧など、来訪者が芸術作品と自然の中でゆったりとした時間を過ごせる空間を実現し、観光客の滞在時間延長と消費拡大を図る。