戸田建設は23日まで、東京都中央区のTODA BUILDINGで第4回建築設計文化祭「キテン」を開いている。同社が設計施工を手掛けた主要な建築作品の概要に加え、設計者の思いや工夫を「キテン」をキーワードに紹介。多くの個性が集まり、ともに創るものづくりの楽しさやロマンを発信する。バーチャル会場も設ける。
建築設計文化祭は、同社の建築設計部員約480人が全員参加するイベントで若手社員が中心となって企画立案や会場設営を進めてきた。
前回開催は2016年2月。コロナ禍を経て中断していたが、24年に新社屋が完成したことを“起点”に、9年ぶりに開催した。
展示しているのは、前回の開催以降に同社建築設計統括部の優良設計賞に選ばれた作品などから選ばれた23点。概要を紹介するパネルを本社建築設計部員が手作りしたトラス構造の壁面(トラスウォール)に掲示した。
トラスウォールは、紙ストローの骨組みを3Dプリンター製のジョイントでつなぎ合わせてつくった。トラスの一つひとつを人に見立て、構成した壁面を通して「人を起点にしたものづくり」を大切にする同社の姿勢を表現している。
作品概要パネルとともに、トラスに合わせた三角形のパネルも掲示した。“起点”から着想を得たキテンを「機転」「嬉転」「己唸」「輝点」などと造語も交えながら読み替え、予期しない問題を切り抜けた工夫や作品のポイント、悩んだ点などを設計者が紹介している。
このほか、個人制作物としてキテンに好きな漢字を当てはめて、素材や構成を通して自由な発想を表現する正四面体のキテンピースなども展示。製作を通して社員の交流のきっかけづくりも狙った。
同社建築設計統括部建築設計第1部医療施設設計室の小林亮太氏は「人間味を感じられる作品紹介や導線、サインなどにも気を配った。今回は、新社屋の使い方を設計者が発信していこうという裏のテーマもあり、社内活動の新しい展開にもつながればうれしい」と話している。
建築設計文化祭は、同社の建築設計部員約480人が全員参加するイベントで若手社員が中心となって企画立案や会場設営を進めてきた。
前回開催は2016年2月。コロナ禍を経て中断していたが、24年に新社屋が完成したことを“起点”に、9年ぶりに開催した。
展示しているのは、前回の開催以降に同社建築設計統括部の優良設計賞に選ばれた作品などから選ばれた23点。概要を紹介するパネルを本社建築設計部員が手作りしたトラス構造の壁面(トラスウォール)に掲示した。
トラスウォールは、紙ストローの骨組みを3Dプリンター製のジョイントでつなぎ合わせてつくった。トラスの一つひとつを人に見立て、構成した壁面を通して「人を起点にしたものづくり」を大切にする同社の姿勢を表現している。
作品概要パネルとともに、トラスに合わせた三角形のパネルも掲示した。“起点”から着想を得たキテンを「機転」「嬉転」「己唸」「輝点」などと造語も交えながら読み替え、予期しない問題を切り抜けた工夫や作品のポイント、悩んだ点などを設計者が紹介している。
このほか、個人制作物としてキテンに好きな漢字を当てはめて、素材や構成を通して自由な発想を表現する正四面体のキテンピースなども展示。製作を通して社員の交流のきっかけづくりも狙った。
同社建築設計統括部建築設計第1部医療施設設計室の小林亮太氏は「人間味を感じられる作品紹介や導線、サインなどにも気を配った。今回は、新社屋の使い方を設計者が発信していこうという裏のテーマもあり、社内活動の新しい展開にもつながればうれしい」と話している。