
コメの価格高騰と備蓄米の放出に関するニュースがメディアをにぎわせている。同時に、日本では国民1人当たり毎日お茶わん1杯分に相当するコメが廃棄されている現実を報じるメディアも増えた◆いくら適正価格で売ったとしても、結局捨てられるのではないか。そう思うと“コメ騒動”がひどくむなしく感じる◆今回の騒動でコメ価格はいくらが適正か、その価格にするためには小売りまでの販売過程をどう構造改革するかということとともに、コメ廃棄を可能な限り減らす構造にもメスを入れてほしい◆オフィスや住宅も建設・開発にばかり意識が向いて解体・廃棄がおろそかになった時期もあるが、幾度の困難を乗り越え、建設廃棄物の静脈ルートが整ってきた。知見と経験を食品の有効活用に何か生かせるかもしれない。