立飛ホールディングス(HD、東京都立川市)が、立川市内のグループ企業所有地を対象に同社初となる大規模マンション開発に乗り出すことが分かった。大型商業施設「ららぽーと立川立飛」至近の予定地約1haを対象に、50年の定期借地権方式によって開発する模様だ。グループ企業の立飛リースホールド(立川市)と三井不動産レジデンシャルが、総延べ約2万5800㎡、計約240戸の共同住宅を想定し、飲食店や保育所も併設する。事業代理人を日建設計が担当している。建設費の高騰などをにらみながら事業化に向けた検討を進めている。施工者選定などが順調に進めば、今秋にも第1弾工事が着工となる見通し。2028年3月の完成を見込んでいる。
プロジェクト名称は「(仮称)東京都立川市泉町計画」。建築計画では、立飛リースホールドが「棟(1)」、三井不動産レジデンシャルが「棟(2)」をそれぞれ建設する。規模は、棟(1)がRC一部S造5階建て延べ約4100㎡、棟(2)が同造15階建て延べ約2万1700㎡。建築面積と基礎は、棟(1)が約1760㎡、直接基礎、棟(2)が約2520㎡、杭基礎を計画している。
設計は、棟(1)を日建設計、棟(2)をアトリエシープ設計事務所(豊島区)が担当している。施工者は未定。建設費の高騰などを背景に、施工者選定などを含めて事業の具体化に向けた検討を進めている。順調に進めば、棟(2)を先行して10月にも着工し、棟(1)は1年後の26年10月着工を予定している。完成はともに28年3月を目指している。
建設地は、多摩モノレールの立飛駅と泉体育館駅の中間に位置する立川市和町501-7ほか。モノレール、都道43号(立川東大和線)の東南側に当たる「立飛リアルエステート東地区」の敷地1万0460㎡で、現在更地の状態。周辺には、立飛HDと三井不動産が共同開発した「ららぽーと立川立飛」のほか、立飛HDが開発した屋内型スケートリンク「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」「アリーナ立川立飛」「ドーム立川立飛」「TACHIHI BEACH」などがある。