【BIM2025(23)】千代田測器 レーザーと画像認識で簡単に計測 | 建設通信新聞Digital

7月16日 水曜日

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【BIM2025(23)】千代田測器 レーザーと画像認識で簡単に計測

樋口係長

測量機器の販売・修理・レンタルなどを主な事業とする千代田測器(東京都台東区)は、ライカジオシステムズの新型3次元測定機「Leica iCON iCS50」の取り扱いを始めた。レーザーと本体のカメラで撮影した映像による画像認識で測定データを取得し、一般的なプリズムを使用するトータルステーションよりも素早く簡単に計測できる。ターゲット・トラッキングツール「Leica vPole」、ワイヤレス測定ペン「Leica vPen」などを併用すれば、さらなる生産性の向上に貢献する。取得したデータは操作用のタブレットに取り込んだBIMデータなどと重ね合わせることで、墨出し作業にも活用可能な製品となっている。

vPoleやvPenは、端部に取り付けられた認識用のドット柄の球体が特徴だ。ポールの傾きを自動的に補正し高さを自動的に検出することができるため、一般的な測量機器で使用するプリズムの設置が難しい斜面などでも簡単に正確な計測ができる。vPoleはポールは最大約2メートルまで伸ばすことができ、認識用の球体を本体の画角内に納めることができれば、障害物などで死角になる場所も測定できる。vPenはハンディサイズのアイテムで、測定する部位に触れるだけであらゆる面を正確に測定できる。

また、専用のターゲットプレート「Leica vTargets」を認識範囲内に三つ以上設置しておけば、本体を移動させても自己位置計測を自動で処理し、レイアウトや測定作業にかかる時間やミスを最小限に抑えられる。

測定範囲は0.3mから最大50mで、建物のコンクリート基礎や内装工事など、幅広い場面で活用できる。

千代田測器ソリューション営業部ICT営業グループの樋口翔大係長は「計測スピードが非常に速く、他の自動追尾型3次元測量器を使ったことがある人が使ったらきっと驚くだろう。現場への搬入から設置、測定まで一人でもでき、だれでも簡単に扱える製品となっていることも特徴だ。是非一度体感してみてもらいたい」と語った。



Leica iCON iCS50(画像中央)はLeica vPole(画像左)やLeica vPen(右)を併用することでより多彩な活用が可能になる



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