積み込んだホームドアはナブテスコ製。重さは1基500-680㎞で、今回は10両分を運ぶ。透過型ハーフハイトタイプを採用する。九段下駅上り線に設置したホームドアは、2017年度内に稼働する予定だ。また、下り線は来月、半蔵門線の同駅は18年1月に設置するという。
ホームドアの積み込みは、回送列車に架台(ステージ)を横付けする作業から始まった。4台の搬入トラックが入場し、荷台に積まれた真新しいホームドアを大型クレーンで架台に移動、養生した列車内に搬入した。最後に列車内に固定して作業を終えた。
同社は鉄道施設や工事現場、安全対策などを多くの利用者に知ってもらうことを目的に「東京メトロメディアツアー」を企画。今回の「ホームドア設置工事」はその第1回となる。今後もメディアを通じて、取り組みを広く周知したいという。
6月に発表した同社ホームドア設置計画では、既に着手している銀座線を含めた日比谷・東西・千代田・半蔵門の5路線を対象に事業費約602億円を投じる。全駅整備済み路線の丸ノ内・有楽町・南北・副都心線を含め、25年度末までに全179駅の設置を目指す。現在の進捗率は約50%。