野村不動産とJR東日本が、東京都港区で開発を進める「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」の先行棟となるS棟が1日に全体開業を迎えた中で、ツインタワーの一角をなすN棟の計画地も動きだす。野村不動産は、計画地内にある浜松町ビルディングと東芝浜松町ビルの解体工事に10月1日から着手する。いずれも施工は清水建設が担当し、前者は2028年4月下旬、後者は26年10月下旬の完了を目指す。
工事名は「(仮称)芝浦プロジェクト第II期工事範囲解体工事」。浜松町ビルディングの規模は、S一部SRC造地下3階地上40階建て塔屋2層延べ15万2834㎡。高さは165m。
同ビルに隣接する東芝浜松町ビルの規模は、SRC一部RC造8階建て塔屋2層延べ1万3955㎡。高さは37m。
工事場所は、JR浜松町駅から徒歩約10分に位置する芝浦1-1ほか。用途地域は準工業地域で、建ぺい率60%、容積率400%。
浜松町ビルディングに入居していた東芝は、8月1日付で本社を川崎市に移転した。
ブルーフロント芝浦は、S棟とN棟で構成する、高さ約235m、総延べ55万㎡の巨大プロジェクトだ。N棟の規模は、地下3階地上45階建てを想定し、当初の計画では27年度の着工、30年度の竣工を予定している。
S棟は地下3階地上43階建てで3月に竣工し、ホテルのフェアモント東京やオフィス機能などを含め1日に全体開業した。