
築(宮城県栗原市、五十嵐理香代表取締役)とオノコム(東京都千代田区、渡邊直樹社長)は20日、栗原市で日本初となる2階建て3Dプリンター住宅の建設を完了したと発表した。建設・材料・機械・技術など、国内外20社以上の協賛・協力企業が技術を結集して実現した。
3Dプリンターで「基礎から2階建て構造体まで」を現場で一体印刷した住宅となる=写真。従来、基礎・構造・仕上げは別工程で複数業者が分業してきたが、大部分の工程を一台の3Dプリンターで、一貫施工した。
内装には樹脂系3Dプリンターによるキッチン(Spacewasp社)、インテリア(積彩社)を採用し、「テクノロジー×デザイン」が一体となった先端技術との融合を確立した。
材料はタイの大手建材メーカーであるサイアム・セメント・グループが開発した3Dプリント専用モルタル材料を採用した。日本の建築基準や気候条件に合わせた調整を行い、大型3Dプリンターと組み合わせることで、精度と安全性の両立を実現した。
壁は意匠デザイン・構造フレーム・設備スペースが一体化した三層構造をワンステップで成形した。この「多機能壁」の一括施工により、現場の工程が減り、設備配管の自由度が向上、施工ミスやバラつきも最小限に抑制した。
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