東武ホテルマネジメントは、東京都渋谷区にある渋谷東武ホテルの営業を2027年2月末ごろに終了し、閉館すると発表した。土地と建物の賃貸借契約が満了することによるもので、閉館後の利用方針などは明らかになっていない。
同ホテルの規模は、SRC造地下3階地上7階建て延べ約8800㎡。1975年に新築され、約50年にわたって営業を続けてきた。総客室数は205室で、飲食店4店舗なども入居している。
所在地は、宇田川町94-7ほか。用途は商業地域で、建ぺい率80%、容積率500%。「神南二丁目・宇田川町地区地区計画」の街区Aに含まれており、土地利用の方針では、公共施設、商業・業務施設、住宅施設など職住遊が融合した渋谷らしい多様な街並みを形成すると示されている。
同ホテルの周辺では、大規模な再開発事業計画が複数進む。「公園通り西地区第一種市街地再開発事業」では、ホテル北側にある渋谷ホームズの敷地に、地下4階地上33階建て延べ約7万㎡、高さ140mの住宅・事務所・店舗・駐車場を建設するほか、ホテル西側の神南小学校を延べ1万1830㎡に再整備する。今年9月に再開発組合が設立しており、参加組合員として東急不動産、事業協力者として東急不動産と清水建設が参画している。
ホテル東側では「神南一丁目地区」再開発事業が浮上した。神南1-19ほかの約1haに、延べ約10万8000㎡規模の建物を新築する。東急不動産を事業主体としており、現在は準備組合で検討が進んでいる。













