東京都は、3月に策定した「多摩ニュータウン実行プログラム」を基に、多摩センター駅周辺でのまちづくりを進める。都市整備局は9月14日、「令和8年度多摩センター駅周辺再構築検討業務委託」の希望制指名競争入札を公告した。各施設の有効活用や、大規模土地の活用に向けた検討を実施する。9月18日まで希望申請を受け付け、10月9日に開札する。
参加資格は、「都市計画・交通等計画業務」のB等級を有していることなど。
「多摩ニュータウン実行プログラム」に基づき、▽デッキ上の広場などの空間でテーマパークの雰囲気を感じられる空間創出への検討▽駅前の低未利用地がまちの顔となるシンボリックな空間創出への検討▽沿道に顔を向けた店舗の誘導▽次世代モビリティーの導入検討--を実施する。
それに加え、同駅北側街区の公有地と検討エリア内の大規模土地における、当該地を拠点としたにぎわいを創出する方策や、土地活用に当たり必要な条件などを整理する。
多摩センター駅周辺は、業務核都市としての整備が進み、パルテノン大通りや多摩中央公園など高規格のインフラ設備と良質な都市景観が形成されるとともに、商業・娯楽施設や多数のオフィスビルが立地している。
ただ、1974年の京王多摩センター駅開業から半世紀以上が経過し、インフラ設備や施設の高経年化が課題となるほか、周辺には都有地を含む広大な低未利用地が存在する。また、京王プラザホテル多摩の閉館や多摩美術大学美術館の移転など、都市としてのポテンシャルの低下が懸念されている。
こうした状況を受け、都は2025年4月に「多摩ニュータウンの新たな再生方針」を策定。同駅周辺の再構築を先行プロジェクトとし、再生に向けたまちづくりを検討するとした。
「多摩ニュータウン実行プログラム」では、課題として、個性や特徴を生み出す施設の不足、滞在空間としての仕掛けの不十分さ、バリアフリー動線やまちの案内の不足を挙げた。まちづくりの方向性には、駅前やパルテノン大通りなどでのシンボリックな空間の創出、多摩中央公園と文化施設・図書館などとの連携、駅前における交通結節機能の向上、デッキを中心とした歩行者の滞在快適性向上などを掲げている。
「令和7年度多摩センター駅周辺再構築検討業務委託」は、フジヤマが担当した。

