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【日建設計】叙情と感情込めた手描きの技! ラフ、着彩、提案書までプロセスでみるイラストレーションスタジオ展 5/31まで

最終更新 | 2018/05/30 16:01

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 日建設計のイラストレーションスタジオ展「DRAWN TO ARCHITECTURE」が31日に会期末を迎える。世界的にも希少なインハウスのイラスト専門チームを持つ同社の118年にわたる歴史の中で受け継がれてきた手描きの技を見ようと多くの来場者が訪れた。漠然としたアイデアから、街や建築でのドラマ、ストーリーを多彩な表現と熟練の技で描く専門家集団を束ねる山田雅明イラストレーションスタジオ室長は「若い人たちに手で描く楽しさを知ってもらえる貴重な機会だった」と振り返る。
 通常、プレゼンテーションや提案書に使用された原画は、守秘義務などのさまざまな理由から公開されることはほとんどない。今回の展示も「多くのクライアントの協力なしには成立しなかった」と感謝の言葉から始まった。1985年のパース・CG展以来となるイラストレーションスタジオ展の準備の中では、「住友銀行本店」(60年)や「中野サンプラザ」(72年)などの“レジェンド・イラストレーション”とともに、「これまで社内で陽の目を見てこなかった数々のお宝」が発掘されたという。
 公開された原画は、設計者のラフスケッチから着彩までのプロセスをたどり、提案書にどのようにイラストが使われているのか、プレゼンテーション用に“屏風”加工されたものまで100点以上にのぼる。原画の一部は手に取り、触れることができたため、その繊細さや微妙な色彩を感じ取ろうと長時間滞在する人の姿も目立った。

一部は触れることができたため、長時間滞在する人も目立った

 絵のモチーフは、まち全体という大きなスケールから、一杯のカクテルまでさまざまだ。1970年代や80年代の作品からは、CGのように精緻で無機質な印象を受けるが、時代ととともに、周辺との関係性が強調され、色づかいやタッチなど柔らかな印象を受ける作品が多い。最近は街や建物だけではなく、実際のスケールを飛び越えて「人のアクティビティーを描くことが増えてきた」とも。
 「叙情的で感情的であり、作者の思いを表現できるのが強みだ」と語るように、CG全盛の時代にあって、手描きを再評価する声も多い。
 山田氏は、「芸術家はイマジネーションをかき立てて描くが、われわれの仕事は、対象となる計画があって初めて成り立つ。プレゼンテーションの担当者から、イラストのおかげで受注に結びついたり、クライアントからほめられたと聞くときが一番の喜びであり、労苦が報われる瞬間でもある」と語る。
 制作プロセスでは、「担当者との打ち合わせ段階から、創造性が求められる」一方で、設計者のラフスケッチの中には、細かな樹種の指定などがあり、下調べに時間を費やすことも。原画のサイズは大きくてもA3サイズ程度で、制作期間はおおむね1週間以内。「15年ほど前までは作図法は必須だったが、最近は3Dモデリングソフトのおかげで生産性が飛躍的に高まった」というものの、1つのプロジェクトで10枚や20枚の原画が必要となる場合は、複数のイラストレーターがそれぞれの得意とするパーツを分担して作業を進める。

水彩用の道具とともに原画を展示

 イラストレーションスタジオのメンバーは10人。アルバイトなどを含め総勢約20人で、世界最大級の設計事務所を縁の下で支える。美大出身者が多く、日本画や油絵、洋画、CGとのハイブリッド、カートゥーンなど、得意とする分野は異なる。国籍も日本、米国、マケドニア、パキスタン、スペイン、中国、イタリアとバラエティーに富んでおり、英語を中心にコミュニケーションを図りながら、日々の作業が進む。
 イラストレーション展には、19-25歳の若い建築や美術を学ぶ学生などが多く足を運んだ。SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で話題となり、中国など海外から訪れる団体もあった。中には原画をポストカード化してほしいなどの声も寄せられた。
 こうした1つひとつの反応に「CGしか見たことがない若い世代の人たちが感動してくれたことが、うれしかった」と、確かな手応えを感じ取る。
 最近は、「図面が読めて絵を描けるイラストレーター」として、建築設計に限らずイラストレーション単体の仕事を外部から請け負うことも増えてきた。「建築もわかる、人も描けるというのがわれわれ日建設計イラストレーションスタジオの強みであり、ほかにはない特徴。今後も幅広い表現に挑戦していきたい」と、伝統と歴史を受け継ぎながら、さらに技術と感性に磨きをかけていく。

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