【戦後団地の名作】赤羽台団地「スターハウス」など4棟の保存活用を 建築学会が要望 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【戦後団地の名作】赤羽台団地「スターハウス」など4棟の保存活用を 建築学会が要望

 日本建築学会(古谷誠章会長)は、都市再生機構に対し、戦後の団地の名作として知られる赤羽台団地の既存住宅(41、42、43、44号棟)の保存活用に関する要望書を提出した。ポイント型住棟(スターハウス)3棟と標準型住棟1棟が、「竣工当時の風情と景観を伝える重要な場であり、貴重な文化資源の保全に貢献することにつながる」として、より良い活用計画の策定を検討するよう求めている。

42号棟(右)と43号棟(左奥)を 南側から望む

 建築学会よると、同団地は日本住宅公団(当時)初期に多くの団地設を手掛けた津幡修一氏が携わり、設計は同公団と市浦建築設計事務所(現市浦ハウジング&プランニング)の連名になっている。
 草創期の団地を象徴するスターハウスは、三角形平面の階段室周囲に各階3戸を放射状に配置することで、全体がY字形の平面形状となる戦後日本で試みられた独特の形式。一方、建設費や土地利用効率の面でデメリットがあり、建設数・残存例ともに少なく、3棟まとまって残る例は希少であり、歴史的価値が高いとしている。

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