【仮囲いデザインコンテスト】「工事中と人々を結ぶ装置」のアイデア募集! 12/10登録締切 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【仮囲いデザインコンテスト】「工事中と人々を結ぶ装置」のアイデア募集! 12/10登録締切

 全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)は17日、学生を対象とした「仮囲いデザインアイデアコンテスト」の応募登録受付を始めた。「工事中と人々を結ぶ装置」をテーマに、日々建ち上がる建築の楽しさや力強さを「見える化」することで、魅力的な「工事中」を発信できる仮囲いのアイデアを募る。16日に会見した青柳会長は「若い人たちと一緒になってものづくりとしての建設業を語る機会にできればと思っている」と趣旨を説明。審査委員長を務める建築家の古谷誠章氏(日本建築学会会長)は「工事中には血の通った過程がある。どのような人たちがつくっているのかが見えるアイデアを募りたい」とフレッシュな発想に期待を込めた。

会見する青柳会長(右)と 古谷会長

 コンテストは現場を通して建設業の魅力を発信する「KOJICHU(工事中)プロジェクト」として実施。桜美林大学と鹿島の協力を得て、東京都町田市で計画されている、地下1階地上3階建て延べ1万8823㎡の「(仮称)桜美林大学本町田キャンパス新築工事」の現場を対象に、固定概念にとらわれない柔軟な発想を求める。入選作品については現場での使用を事業者に推薦する。
 17日の応募登録受付開始後、質疑受付・回答期間を経て、12月10日に登録を締め切る。2019年1月21日まで作品の提出を受け付け、同30日に1次審査結果を発表し、2月14日の公開プレゼンテーション、2次審査を経て入選作品を決める。
 最優秀賞(1点)には50万円、優秀賞(同)は25万円、入選(5点)は各5万円の賞金が贈られる。
 参加資格は、大学院生、大学、専門学校、高専の生徒(いずれも12月10日現在在籍)による3人以上のグループとし、応募に当たっては教授や教諭などの指導教員から指導を受ける必要がある。
 応募登録は住所、グループ名、全員の氏名、年齢などの必要事項を明記したメールで受け付ける。登録確認後、登録番号を配布する。募集要項は同連合会のホームページに掲載している。
 アイデアコンテストの開始に先立って都内で会見した青柳会長は、「建設業界の喫緊の課題は人口減少社会の下での担い手の確保・育成であり、『技術者としてのやりがい』に形として結びつくような事業の積極的な展開も団体としての役割だと思っている」とし、現場がより身近に感じられる柔軟な発想に期待を込めた。
 古谷会長は、「工事中の現場は仮囲いに囲まれ、中の様子をうかがい知ることができない。現場を包み隠すのではなく、刻々と変化しながら築かれていく建築の楽しさ、力強さ、美しさを伝えることができないかという問題意識がコンテストの根底にある。大胆な発想が働く側のやりがいにもつながると思う」とコンセプトを説明した。
 審査委員は次のとおり(敬称略)。
 ▽宮崎桂クリエイティブディレクター(KMD代表取締役)▽大西麻貴(建築家、0+h共同主宰、横浜国立大客員准教授)▽五道仁実国土交通省官房技術審議官▽北村知久国土交通省官房建設流通政策審議官▽佐々木基建設業振興基金理事長▽藏谷伸一全国建設業協同組合連合会副会長。

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