【全建協連】学生対象・仮囲いデザインコンテスト 最優秀に「ピクニック」 東京の風景に彩り添える | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【全建協連】学生対象・仮囲いデザインコンテスト 最優秀に「ピクニック」 東京の風景に彩り添える

 全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)は25日、東京都千代田区の東海大学校友会館で学生を対象とした「仮囲いデザインコンテスト」の2次審査会を開いた。建築物を食べ物に見立てて、それを詰め込んだ弁当とお弁当屋さんを仮囲いにデザインするアイデアを提案した、チーム「ピクニック(専門学校東洋美術学校)」を最優秀賞に選定した。
 冒頭、青柳会長は同コンテストの目的が「若い人たちに建設業に目を向けてもらうこと」と「若い人たちの感性で環境にも優しい、おしゃれな工事現場の実現」であると説明し、「仮囲いをキャンパスに見立てればいろんな可能性が見えてくる」と述べた。
 続いて、小池百合子東京都知事は「仮囲いも東京の風景の一部。そこに皆さんから彩りを添えてもらえることは大変うれしい」と話した。
 1次審査を通過した16グループのうち、欠席した1グループを除く15グループが作品のコンセプトなどをプレゼンテーションし、各賞を選考した。また、唯一の高校生チームである「KEAN(長野県池田工業高等学校)」は入選と全国建設業協会賞の重賞となった。
 講評で、審査委員長を務めた建築家の古谷誠章氏は「前回も作品のレベルは高かったが、今回はさらに上がっており、甲乙つけがたかった」とした上で、「皆さんの初々しい観点が仮囲いの可能性を感じさせた」と評価した。
 表彰式後の会見で、青柳会長は「審査員と参加者のやりとりを通じて、建設業の魅力ややりがいなどを確認できた。こうした取り組みを今後も継続していきたい」との考えを示した。
 最優秀賞は東京を代表する超高層建築現場の1つ、東京駅前常盤橋プロジェクトA棟新築工事の仮囲いに実装される。同コンテストは建設業の魅力を発信する「KOJICHU(工事中)プロジェクト」の一環で、2019年度は「『工事中と人々を結ぶインターフェイス』を実現する」をテーマに設定した。
 受賞チームは次のとおり(カッコ内は大学・学校名)。
 〈最優秀賞〉
 ▽ピクニック(専門学校東洋美術学校)
 〈優秀賞〉
 ▽Studio Horizontal II(武蔵野美術大学)
 〈入選〉
 ▽4U(早稲田大学)▽北川丸(和歌山大学)▽KEAN(長野県池田工業高等学校)▽SAU(東京大学大学院)▽チームK(群馬日建工科専門学校)
 〈特別賞〉
 ▽戸田建設賞=Hikagn(東京芸術大学大学院)▽三菱地所賞=ATELIER(和歌山大学大学院)▽滋賀県建設事業協同組合賞=屏風-BYOBU-(長岡工業高等専門学校)▽群馬県建設事業協同組合賞=石川高専内田研究室(石川工業高等専門学校)▽宮城県建設業協同組合賞=Kawai Lab(京都府立大学)▽福島県建設業協同組合賞=62158・1132(芝浦工業大学)▽長野県建設事業協同組合連合会賞=タカイヤマノウエ(芝浦工業大学)▽山口県建設業協同組合連合会賞=(E)(東京大学大学院)▽鹿児島県建設業協同組合連合会賞=青山製図専門学校住宅設計デザイン科Eグループ(青山製図専門学校)▽全国建設業協会賞=KEAN(長野県池田工業高等学校)
 
 
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