【宮城事協・建築未来賞】テーマは「街の再生とリノベーション」 最優秀に高校生の岡崎栞奈さん | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【宮城事協・建築未来賞】テーマは「街の再生とリノベーション」 最優秀に高校生の岡崎栞奈さん

 宮城県建築士事務所協会(高橋清秋会長)は、仙台市内のアエルで第24回みやぎ建築未来賞の表彰式を開いた。最優秀作品となる大賞は、高校生の部が県立白石工業高校の岡崎栞奈さんの『城華町 ~地域の未来をつなぐシャッター街~』、専門・大学校の部は東北電子専門学校の小野雄樹さん、坂本龍生さん、安藤壮汰さん、松谷怜佳さん、堀井茜里さん、土井孝隼さん、庄司崇志さんの『幸せがいっぱい~塩竃神社 勝画楼の保存利用と新河岸川の復活~』がそれぞれ選ばれた。
 今回の共通テーマは「街の再生とリノベーション-空家・空地を利用した魅力とにぎわいの創出-」に設定。県内の工業高校4校および専門学校・大学校3校から計26作品の応募があった。
 表彰式の冒頭、あいさつに立った高橋会長は「どれも力作ばかりだった。これからも研さんを積んで、建築士の道を志してほしい。皆さんが設計業界に明るい未来を持てるよう、われわれも業界の待遇改善に努めていきたい」と語った。
 この後、表彰状の授与で高橋会長が大賞を受賞した岡崎さんと、小野さんらに表彰状などを手渡した。
 大賞を受賞した『城華町』は、岡崎さんの地元・白石市内の長町中町商店街を舞台に、商店街の空き家・空き地をゲストハウスや食堂、物販(お土産など)、交流広場などに利活用することで、地域の活性化につなげるとした。

高校の部大賞の「城華町」イメージ図

 『幸せがいっぱい』は、塩竈市内の鹽竈(しおがま)神社境内にある江戸時代の旧書院跡「勝画楼」の保存利用と、かつて境内周辺にあった新河岸川を再生させるとともに、親水公園や船着き場を設置することで、エリア一体の観光機能の強化を提案した。

専門・大学校の部大賞の「幸せがいっぱい」模型


 大賞以外の入賞作品は、次のとおり(敬称略)。
 〈東北地方整備局長賞〉城下町を取り戻す 防災空地=千葉春香、畑中愛香、村上陽都、冨永千聖(東北職業能力開発大学校)。
 〈県知事賞〉Crane Valley Kindergarten=石井唯(仙台工業高校)。
 〈県教育委員会教育長賞〉結~街と生きる思い出~=遠藤悠(石巻工業高校)。
 〈仙台市長賞〉元気あふれる学生の街~仙台市空堀町シェアハウス 学生カフェ・キッチン~=熊倉慎治、鬼柳開、片桐健皓、三浦諄也、斎藤琉央、高橋美咲(東北電子専門学校)。
 〈市教育委員会教育長賞〉LOSSTALGIC 横丁=泉美沙、鈴木悠真、濱岡ちな、菊地舞花(東北文化学園専門学校)。
 〈県建築士事務所協会賛助会会長賞〉Felices Recurdoes ~幸せの思い出~=杉浦玲菜、常田桃菜(石巻工業高校)。
 〈同仙台支部長賞〉利府レッシュパーク=中村まい、遠藤彩華(仙台工業高校)。
 〈東北専門新聞連盟理事長賞〉笑輪庵=高橋朋花(白石工業高校)。
 〈特別賞〉楽しく導く~大島汽船フェリー乗り場を海の駅にリノベーション~=熊谷司、佐々木空斗、渡部知樹、七海皆人、城所和志、遠藤拓真、鳥谷部海人(東北電子専門学校)▽ネコ島×renovation=活性化=對馬亜美紗、大槻拓朗、池田瑠衣、佐賀柚希(東北文化学園専門学校)▽ひまわりとたいようの海=伊藤悠莉、藤木瞳(古川工業高校)。

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