【実践的人材育成】大阪大学・オカムラ・損害保険ジャパン日本興亜が企業体験プログラム開講 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【実践的人材育成】大阪大学・オカムラ・損害保険ジャパン日本興亜が企業体験プログラム開講

 大阪大学とオカムラ、損害保険ジャパン日本興亜は、産学共創プロジェクト「オン・キャンパス・インターンシップ」を開講した。両社による講義を通じて仕事の内容や社会人として必要なスキルを学生が学ぶ企業体験プログラムで、大学は社会で活躍できる実践的な人材の育成を図る。

オカムラの第1回講義

 講義は、各社15回ずつ開く。オカムラは2年生以上を対象に4月から8月まで、「働く場所」「空間の力」などをテーマにグループ討議を基本として進める。
 損保ジャパン日本興亜は、1年生以上を対象に10月から2020年1月まで、コミュニケーションやプレゼンテーションのスキル、社会が抱える課題などを取り上げる予定だ。
 18日には大阪府豊中市の同大学豊中キャンパスで会見を開いた。
 同大学COデザインセンターの松繁寿和センター長は「当センターは社会と知の統合を目指す教育研究拠点。日本では高度人材の育成が遅れており、国際競争力の低下が懸念されている。インターンシップを通じて民間の人材育成のノウハウを教育に取り入れ、具体事例を持ってトレーニングさせていきたい」と話した。
 オカムラフューチャーワークスタイル戦略部はたらくを科学する研究所の花田愛氏は「講義では大学の教員と企業人、学生の対話を重視する。社会が変化する中で、未来にどうなってほしいか、主体的に考える力を伝えていきたい」と述べた。
 損害保険ジャパン日本興亜の藤田隆志関西総務部総務課担当部長兼総務課長は「以前から大学で学んでいることが社会で生かされているか疑問を感じていた。身近な題材を使いながら働くとは何か、社会とは何かを伝え、学生の皆さんのキャリア形成を後押ししたい」と語った。
 会見後はオカムラによる第1回の講義を開き、1-4年生10人が参加した。花田氏と同社フューチャーワークスタイル戦略部はたらくの未来研究所の谷口美虎人氏が会社概要や講義の進め方を説明。花田氏は「当社はメーカーだが、働くことを最先端で考えている会社でもある。未来の働き方を一緒に考えていきたい」と呼び掛けた。

松繁センター長

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