【逃げ遅れが出ない社会を】東北地方整備局と宮城教育大学が防災教育の連携めぐり意見交換会 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【逃げ遅れが出ない社会を】東北地方整備局と宮城教育大学が防災教育の連携めぐり意見交換会

 東北地方整備局と宮城教育大学は19日、第1回防災教育に関する意見交換会を開いた。7月に締結した防災教育に関する連携協定を受けて、村松隆学長らが仙台市内にある同局の防災施設を視察するとともに、連携して取り組む共同研究や防災教育のあり方について意見を交わした。
 意見交換の冒頭、佐藤克英局長は「自らの命は自ら守るという防災を意識した社会の実現に向けて、学校の現場における防災教育に貢献したい」とあいさつ。村松学長も「防災教育に携わる人材の育成・養成を担う全国の教育系大学のけん引役として主導的な役割を果たしていきたい」と語った。
 意見交換では、佐藤局長がこれまで携わってきた防災教育関連シンポジウムや水防災河川学習プログラムなどの事例を紹介。村松学長は同大学が進める「311いのちを守る教育研修機構」や防災教育に関する通知文などを示した。
 このほか、同局の防災担当者が防災教育に関する学習教材や出前講座などの情報を提供したほか、手引き・教材・各事務所の取組事例などを示した。
 意見交換を終えて村松学長は「さまざまな監視設備を使って専門家が国土を守る姿を見て、安全・安心な社会、まちづくりを改めて実感できた。技術を持つ専門家と協働して、防災教育を主導・支援していきたい」と強調。佐藤局長は「防災へのリテラシーを高める1つの施策が防災教育だ。連携による相乗効果を発揮し、社会全体の防災に対するリテラシーを高め、逃げ遅れが出ない社会を実現したい」と意気込みを示した。

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