【フジクラ・IoTBASE】長野県大町市とスマートシティ実験 地図上での見守りシステム構築へ | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【フジクラ・IoTBASE】長野県大町市とスマートシティ実験 地図上での見守りシステム構築へ

 フジクラ(東京都江東区、伊藤雅彦社長)とIoTBASE(東京都豊島区、澤和寛昌代表取締役)は、長野県大町市と共同で、「市民が参加して町づくりを行うスマートシティ」を目指した実証実験を開始した。結果を踏まえ、子ども・高齢者の見守りや除雪車・バスの位置情報管理などを1つの地図に表示して複数の業務で活用する「地図システムプラットフォーム」を構築し、サービスを2021年度から部分的に開始する。

地図プラットフォームの事例

 同市とフジクラは、IoT(モノのインターネット)技術を使った市民サービスの向上に向けた実証事業と適用技術の検証を目的とした協定を18年10月に締結。GPSトラッカーやそれを収納できる見守りシューズ、地図システムを使った高齢者の見守り、除雪車両の作業効率最大化、高齢者の健康サポートなどの実験を進めてきた。ただ、システム導入のコストが課題だった。また、同市では、子どもの通学路にある危険な個所を地図にした「子ども安心・安全マップ」を公開してきたものの、情報更新の少なさや費用が課題だった。
 今回の実験では、GPS(全地球測位システム)を使った高齢者・子どもの見守り、除雪車やバスの位置情報の提供、子ども安心・安全マップなどを1つの地図システムをベースに展開し、複数の業務やサービスで使用できる「地図システムプラットフォーム」の構築を目指す。プラットフォームには、IoTBASEの汎用ソフト「IoTCanvas」を利用する。
 市民が把握した街の危険情報をプラットフォームの地図上にスマートフォンやパソコンで提供できるほか、巡回バスにGPSトラッカーを搭載して運行してバス待ちの市民がバスの位置を確認できるようにする。除雪では、除雪車にGPSトラッカーを搭載して運行し、出動と帰着を自治体担当者がメールで確認できるようにする。このほか、高齢者や学童の見守り情報や観光用臨時バス運行情報なども公開する。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら