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4月29日 月曜日

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【セーフィーのSafie Pocket2】映像データの現場活用を促進/Safie

◆映像、音声 リアルタイムで共有/DXツール、AIとの連携加速

 ネットワークカメラを活用したクラウド録画サービスを展開するセーフィー(東京都品川区、佐渡島隆平社長CEO)の屋外用クラウドカメラ『Safie Pocket2』が、建設現場で導入を拡大している。特に、コロナ禍で拡大したリモートでの現場管理や遠隔臨場、人材教育など多岐にわたる分野で、リアルタイムによる映像共有機能が効果を発揮している。施工管理アプリなどの建設DXツールやAI(人工知能)などと映像データの連携も加速しており、映像ソリューションを活用した現場の効率化に貢献する。

Safie Pocket2

 同社の主力製品は、店舗・オフィス向けクラウドカメラ『Safie PRO』、現場向けLTE搭載クラウドカメラ『Safie GO』、LTE搭載・ウエアラブルクラウドカメラ『Safie Pocket2』の三つとなる。2014年の創業から8年でネットワークカメラクラウド録画サービス市場で6割近いシェアを占めるまでに成長した。そのうち屋外が中心の公共・建設・物流分野の利用が4割に達する。

◆遠隔臨場、現場支援を効率化
 特に「Safie Pocket2」は、20年7月にリリースしてから大手・中堅ゼネコンの現場に瞬く間に導入されるなど、現場での映像データの活用に欠かせない製品として存在感を高めている。バッテリーとLTEルーターを内蔵し、一体型としたのが他社製品と大きく異なる点で、映像に加え音声もリアルタイムで伝送する。耐水、防水機能も優れ屋外でも故障しづらい。レンタルで提供するため、故障してもすぐに取り替えて対応する。製品企画を担当するビジネスユニットプロダクト部の坂元宏範氏は「有線でつなぐことが多いウエアラブルカメラとスマートフォンを一体化した。スマートフォンの電池を使う必要がなく、落下や作業の安全性のリスクも減った」と説明する。

 具体化にはポケットに取り付けたり付属のアタッチメントを使って首からぶら下げて利用する。撮影した映像はすぐにSafieクラウドに保存され、遠隔地にある事務所や本部からリアルタイムで会話しながら視聴できる。見たいポイントをすぐに確認できるため、遠隔臨場で効果を発揮するほか、ベテランが現地の職員に指示を出したり、逆に現地で手本となる作業をベテランが行い、その様子を若手に伝えることができる。クラウドに映像をためて教材として二次利用するなど、さまざまな利用が可能だ。「ユーザーの生み出した活用法を製品にフィードバックし、多くの現場で使えるようにしている」という。

さまざまなデバイスを活用し、遠隔地で映像を確認できる


 リリース以降も毎月アップグレードを重ね、複数人が同時に会話するグループ対話機能や、GPS(全地球測位システム)の位置情報を活用して作業中に移動した軌跡を地図上に表示し、クリックするとその地点の映像を視聴できる機能なども追加した。

 操作方法は極限までシンプルに設計し、スイッチを入れた瞬間に撮影が始まり、クラウドに映像がアップロードされる。また、ビューアーにログインすればすぐに視聴できるなど使いやすさにこだわった。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも登録している。
 カメラ1台につき付属品、SIMカードとデータ通信費、クラウド録画費用(専用ビューアーで視聴)をパッケージ化してレンタルしている。

2030年を見据えたDXメイキング

◆2030年を見据えたDXメイキング

 今後は、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献するIoT(モノのインターネット)エコシステムを5段階で構築する。第1段階はこれまでの防犯・監視機能によるカメラの活用、第2段階は遠隔臨場での活用で監督や施主が遠隔地の様子を確認できるようにする。第3段階は他社のツールとの連携を進める。既に施工管理ツール『Buildee』や『Teams』などとAPI連携を開始した。

 第4段階ではAIとの連携を加速する。例えば立入禁止区域に入るとアラートを鳴らし、ヘルメットをかぶっていない人や重機の横を通る人を検知する。5段階目では『Safie APP Market』を創出し、建設会社が作ったアプリを掲載することで、他社も利用できるようにする。建設会社によるアプリ販売ビジネスが活性化し、映像データが活用しやすい環境を創出する。



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