【トニカ北九州建築展2020】学生作品講評会に8大学、36作品が出展 最優秀賞に輝いたのは? | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【トニカ北九州建築展2020】学生作品講評会に8大学、36作品が出展 最優秀賞に輝いたのは?

 北九州建築デザインコミュニティtonicaが主催、総合資格学院(岸隆司学院長)などが特別協賛する「トニカ北九州建築展2020」が22日から24日までの3日間、北九州市の西日本工業大学地域連携センターで開かれた。学生作品講評会に8大学、計36作品が出展され、審査の結果、最優秀賞に上村里奈さん(熊本大)の「哲ちゃんのまほろば-行間をよむ美術館-」が輝いた。
 tonicaは同市内の北九州市立大、九州工業大、西日本工業大の建築系学生が主体となり、「北九州に建築議論の場を」をスローガンに市民に建築への理解を深めてもらうことを目的に設立した。今回は「九州の語り処」をテーマに掲げた。
 審査員は松山将勝(松山建築設計室)、内田貴久(崇城大工学部助教)、塩塚隆生(塩塚隆生アトリエ)、百枝優(百枝優建築設計事務所)、荒木康佑(XYZ structure)の5氏。参加作品を審査員が巡回し、3分間のプレゼンテーションと質疑応答などを行い、最終審査進出者5人を選考した。最終審査は学生のプレゼンテーションを受けた。
 最優秀賞の上村さんの作品は、ハンセン病療養所で「最後のらい詩人」・桜井哲夫の世界を伝える美術館を提案し、詩や歴史を感じられる展示空間となっている。
 優秀賞には柴田智帆さん(九州産業大)の「芸術都市-汚し方の美学」と黒田悠馬さん(九州工業大)の「技巧の短冊」を選んだ。3年生以下を対象とする特別新人賞(総合資格学院特別協賛賞)には山田球馬さん(九州工業大)を選出。審査員賞として、松山賞に湊拓真さん(九州工業大)、内田賞に山口裕さん(九州産業大)、塩塚賞に蓮尾駿斗さん(九州工業大)、百枝賞に山本彩菜さん(九州産業大)、荒木賞に田所佑哉さん(九州産業大)の5人が選ばれた。
 審査を通して、百枝氏が「皆さんが持っている熱量をこれからの設計に生かしてほしい」などとアドバイスした。
 
 
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら