【奥村組】茨城県つくば市の技術研究所管理棟を改修 76%の省エネ実現、Nearly ZEB取得 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【奥村組】茨城県つくば市の技術研究所管理棟を改修 76%の省エネ実現、Nearly ZEB取得

 奥村組は、茨城県つくば市の同社技術研究所管理棟をZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化改修し、建物の1次エネルギー消費量を基準ビルに対して75%以上削減し、Nearly ZEBの評価を取得した。また、ZEB化改修によりZEBリーディング・オーナーに認定登録された。
 建物のZEB化改修に当たっては、省エネ技術として▽高断熱化外皮(断熱材の追加、窓の複層ガラス化)▽高効率空調▽パッシブリズミング空調システム(快適性を保ちつつ、空調機のON・OFFを周期的に切り替えることでランニングコストを削減)▽高効率LED照明(昼光センサーによる照明制御)▽タスク・アンビエント照明--などの要素技術を採用した。創エネ技術としては太陽光発電(総発電量32.5kW時)を採用した。
 改修により、建物の1次エネルギー消費量を基準ビルに対して55%削減し、太陽光発電による創エネ分を加えて76%削減を達成し、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)認証でNearly ZEBの評価(BEI=0.24、最高ランク「☆☆☆☆☆」)を取得した。また、改修に伴い、環境共創イニシアチブが公募するZEBリーディング・オーナーに認定登録された。
 今後、ZEBリーディング・オーナーとして、先導的な省エネ技術を導入した建物の運用段階での1次エネルギー消費量、室内環境(温度、湿度、照度など)のモニタリングを通じた要素技術の省エネ効果の検証に加え、執務者へのアンケートを実施し、快適性について検証するとともに、自らのZEB普及目標やZEB導入計画、ZEB導入実績を一般に公表していく方針だ。
 
 
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら