【動画ニュース・NJSのインスペクション拠点が本格稼働】社会課題、現場ニーズに即応 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【動画ニュース・NJSのインスペクション拠点が本格稼働】社会課題、現場ニーズに即応

 

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◆ドローンなど技術開発加速

 NJSのインスペクション(点検・調査・診断)事業が一段と加速する。東京都大田区に建設した「NX羽田ビル」が稼働を本格化、これを拠点に効率的なインフラの点検調査に向けたドローンなど関連技術の開発をスピードアップさせ、社会課題や現場ニーズに即応したシステムやサービスを提供していく。

「NX羽田ビル」の外観


 同社は、インフラのライフサイクルを通したマネジメントに、社会課題の対応も付加した「次世代型インフラマネジメント」の構築を標榜しており、そのためには「インフラ施設の現状、情報を的確に把握することがベースとなる」(村上雅亮社長)として、インスペクションを今後の事業展開での中核技術と位置付けている。

 羽田空港に近接する大田区旭町に、2022年12月に完成したNX羽田ビルは、グループ会社でドローンインスペクションサービスを展開するFINDiと、非破壊検査事業を展開する日本X線検査が入居。地下に設置されたインフラ施設を模した実験施設を活用し、さまざまな現場状況に応じた製品・サービスの機能改善や新型開発に取り組む。

 1日には完成見学会を開き、管路を模した幅1.5m、長さ約20mの水路での水上走行ドローンや水槽での水中ドローンの動作確認などの模様を報道公開した。

地下実験施設での水上走行ドローン動作確認

 村上社長は「これからのNJSを切り開く重要なインスペクションの拠点であり、技術開発、事業展開のエンジンとなるのがこのビルだ」とした上で、「最も力を入れる技術の一つにドローンがある。管路内を飛行するドローンに加え、昨年には水上を走行、水中も点検できる技術を開発した。供用中の施設を点検でき、多くの自治体から引き合いがある。現場のニーズを捉えて技術をさらに発展させ、事業展開していくベースとしたい」と意気込みを語った。

 同ビルは、屋上に太陽光パネルを設置し省エネ型設備を導入することでビル全体のエネルギー消費を約75%削減。耐震壁などにCLT(直交集成材)を積極活用し環境負荷の低減も図るなど、環境先進ビルとして、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランク評価を受けるとともに、「Nearly ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」認証を取得している。規模はS一部CLT造3階建て延べ約880㎡。設計は梓設計で担当した。



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