【西松建設】コンクリ打設量・自動計算、最終数量・予測システムを開発 生産性向上、残コンも削減 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【西松建設】コンクリ打設量・自動計算、最終数量・予測システムを開発 生産性向上、残コンも削減

 西松建設は、コンクリートの打設数量を自動計算し、最終数量をリアルタイムに予測するシステムを開発した。2次元の躯体図情報を3次元に変換してコンクリート体積を自動計算するプログラムと、コンクリート打設中のカメラ画像を躯体図に重ね合わせて打設済みの範囲を自動認識するプログラムで構成。これにより、打設工区のコンクリート数量計算と打設当日の最終調整時のコンクリート数量計算作業を自動化し、数量計算精度を向上させることで、現場技術者の業務軽減や「残コン」の削減による環境負荷の低減への寄与が期待できる。

上段:打設した部分の体積、下段:打設していない部分の体積

 自動計算のプログラムは、打設前に施工図から打設するコンクリートの数量を計算する際、画面上に線を引いて打設対象を囲むことで任意の形状に工区分けし、対象とする範囲のコンクリート体積を瞬時に計算できる。コンクリート打設作業の終盤で、打設が終わっていない部分を打設するために必要なコンクリート数量を計算・調整する際に、自動計算と自動認識のプログラムを組み合わせ、コンクリートを打設した範囲を認識し、その範囲を線で囲んで打設済みの部分と打設前の部分の体積を自動計算する。
 今後は、定点カメラでの計測が困難な現場でドローンなどを撮影に利用することも視野に入れて、コンクリート打設範囲の計測精度向上を目指す。また、現場での検証結果を踏まえた上で広く展開していく。
 
 
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