土地改良建設協会(宮本洋一会長)は1日、千葉県成田市の鉄建建設建設技術総合センターで「農業農村工学系の大学生のための技術研究所の見学会」を開いた。土木工学や農業農村工学の魅力を学生に伝えることを目的として、農業農村工学会と連携して実施しており、今回は北大、京大、神戸大から計7人の学生が参加した。10日には竹中土木の協力のもと、千葉県印西市の竹中技術研究所での開催も予定している。
参加学生らは、鉄建建設の会社概要や建設技術総合センターについての説明を受けた後、屋外研修フィールドに設置された実習用の線路や踏切、駅のホームなどを見学し、線路に人が転落した場合の対処法や安全設備の取り扱い、分岐器の構造などを学習した。
その後、同協会や鉄建建設、同席した農林水産省大臣官房秘書課の職員を交えた懇談会を実施。学生からは就職全般に関する悩みやゼネコン・官庁の仕事について、さらに「現場ではどのような仕事をする人が働いているのか」「農学部から建設会社に就職する人はどれくらいいるのか」「研究職の人は研究テーマをどこから得ているのか」など、さまざまな質問が寄せられた。
見学会は、2018年10月に同協会と農業農村工学会で締結した「農業農村工学系の技術者育成、確保に向けた連携協定」に基づいた取り組みで、19年度までに大成建設技術センター、鹿島技術センター、大林組技術研究所、清水建設技術研究所、前田建設工業ICI総合センター、熊谷組技術研究所で実施している。