【MM21を空中散歩】日本初の常設都市型ロープウェー「YOKOHAMA AIR CABIN」開業 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【MM21を空中散歩】日本初の常設都市型ロープウェー「YOKOHAMA AIR CABIN」開業

 横浜・みなとみらい21地区を空中散歩――。よこはまコスモワールドを運営する泉陽興業が整備を進めてきた日本初の常設都市型循環式ロープウェー「YOKOHAMA AIR CABIN」が22日、営業運行を開始した。JR桜木町駅とMM21新港地区の商業施設「横浜ワールドポーターズ」付近をつなぐ約630mを、片道約5分で行き来できるようになる。

日中のゴンドラからの景色。夜間には最高高さ約40mからMM21地区の夜景が楽しめる


 オープニングセレモニーで、泉陽興業の山田勇作社長は「コロナ禍での大変難しい工事を事故なく行ってくれた協力会社の方々にお礼する」と謝辞を述べた上で「安全というものをしっかり守りながら、市民の皆さんに愛され、横浜の観光のシンボルとなるように頑張っていく」と誓った。

テープカット (中央左が山田社長、右が林市長)


 横浜市の林文子市長は「横浜の空に浮かぶ斬新なデザインのゴンドラに乗り込む瞬間は、まるで異空間に飛び込むようなわくわく感があった。多くの皆さんとつくり上げてきたみなとみらいのまちを一望した瞬間、そこにはまたとない感動があった」と搭乗した感想を話した。

ゴンドラに乗り込む林市長


 お祝いのメッセージとして、菅義偉首相は「このエリアの利便性が向上するとともに、親しみのある交通サービスとして多くの人に愛されることを期待している」、赤羽一嘉国土交通相は「これを契機に、全国各地においても都市型ロープウェー事業が展開されていくことを期待している」と寄せた。

 ロープウェーの設計は山下設計、施工はピーエス三菱(駅舎)、東亜建設工業(海上基礎工)、日本ケーブル(ゴンドラ、支柱)が担当。照明計画は東京タワーやレインボーブリッジの照明デザインを手掛けた石井幹子氏が監修した。ゴンドラにシート状のLEDライトを貼り付け、夜間に動く様子が楽しめる。駅舎もライトアップする。

 運賃は片道大人1000円、子ども500円。ゴンドラにはリチウムイオン電池による冷房システムを完備、バリアフリーにも対応し、車いすのまま搭乗できる。コロナ対策のため、23日以降、当面の間は夜8時までの営業となる。



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