【新しい発想を形に】JSCA「アイス棒タワーコンテスト」開催 5月21日まで事前登録受付中 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

公式ブログ

【新しい発想を形に】JSCA「アイス棒タワーコンテスト」開催 5月21日まで事前登録受付中

 日本建築構造技術者協会(JSCA、常木康弘会長)は、構造アイデアコンペとして実施する「アイス棒タワーコンテスト」の募集要項を公表した。自由な発想で、所定の高さと荷重に耐えられる「タワー」を形づくるための提案を求める。事前登録を21日まで受け付け、1次審査、10月2日の本選会を経て、総合優秀賞(副賞10万円)などを決める。

300本以下で作成できるボリュームのイメージ


 JSCAは、「新しい発想を形として実現したい」という技術者の欲求に応えるイベントとしてコンペを企画した。アイスキャンディーに使われるスティック(幅10×長さ114×厚さ2.0mm程度、木材質自由)を組み合わせてタワーを製作し、高い水平振動抵抗性能とデザイン力・独創性を競う。

 応募資格に制限はなく、JSCA会員のほか、学生なども参加できる。使用木片の数量に制限を設けず、部材同士の接合にほかの材料を使わないカテゴリーI(本数無差別級)と、使用木片が300本以内で部材同士の接合に材料の制限がないカテゴリーII(接合部無差別級)があり、1個人か1チームが各カテゴリーに1作品まで応募できる。

 タワーは、高さ100cm以上、底部平面寸法30cm角以内とし、頂部に500グラムのおもり(接着などせず、置くだけ)を揺れで落下しないように載せられる形状とする。

 事前登録受け付け後、1次審査用の提出物として応募申込書と提案書を8月6日まで受け付ける。審査結果は8月下旬にすべての応募代表者に連絡する。1次審査を通過した本選会参加者は、1チーム当たり5000円の参加費を支払う。

 東京都江東区内の会場で実施する本選会では、作成した模型を振動台で水平加振して性能を競う。加振は予選と本選の2回に分ける。予選では、複数の作品を振動台で同時に加振し、最も損傷がなかったものを通過とする。模型作成時間は午前9時30分から12時30分までの3時間。

 すべての作品から総合優秀賞を1点、各カテゴリー別に「振動性能賞(最も耐久時間が長かった作品を想定)」と「構造デザイン賞」をそれぞれ1点(副賞3万円)、「審査員特別賞」(同2万円)を選出し、本選会当日に会場で表彰する。

 審査委員長はJSCA構造デザイン委員会の細澤治氏(篠塚研究所技術顧問)、審査委員は竹内徹氏(東工大教授)、原田真宏氏(建築家、芝浦工大建築学部教授、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO主宰)、金田充弘氏(構造家、東京藝術大美術学部准教授)、佐藤淳氏(同、東大新領域創成科学研究科准教授、佐藤淳構造設計事務所)、山田憲明氏(同、山田憲明構造設計事務所代表)が務める。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら