群馬県建設業協会(青柳剛会長)は、桐生市内の養豚場で感染が確認された豚熱(CSF)の防疫作業を、地域の守り手として対応に当たっている。県内で豚熱が発生したのは2020年9月の高崎市、21年4月の前橋市に次いで3例目となる。

　県は7日午前、豚全約5020頭の殺処分を始めた。同日午前に県農政部長が建協会長に、県東部農業事務所長が建協桐生支部長に埋却溝掘削、殺処分豚の運搬、埋却・埋め戻しの協力を依頼した。建協は同日午後に豚舎隣接地の埋却溝試掘と仮囲い場所を確認した上で本掘削を始めた。建協CSF対策本部と、建協桐生支部CSF災害対策本部も設置した。

　10日時点で県職員、群馬建協のほか、他県や国の獣医師、日本ペストコントロール協会、桐生市、みどり市、太田市の延べ623人が従事した。殺処分数は2224頭。

　埋却溝は、深さ4m×幅4m(地上幅6.4m)×長さ37.5mを4本掘削する計画で、9日時点で3本の掘削を終えた。殺処分は17日に完了予定で、建協の防疫作業完了は20日ごろを見込む。

　10日時点での防疫作業従事企業は、大川建設、山藤組、貴船工業、新井土木、桐生建設、坂本建設、北村土木、坂田興業、島田組、平澤建設、三興エンジニアリング、塚本建設、サン建設、中部綜合開発、モロオカ建設、阿左美建設工業、野村建設工業、吉田組、相羽通建の19社で延べ118人が作業に従事した。

　青柳会長は「猛暑の中、熱中症対策をとり、安全対策に配慮して取り組みたい」とコメントしている。


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