【NEXCO西日本】新名神トンネル現場内に先進技術実験フィールド設置! ロボットカメラなど実証実験 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【NEXCO西日本】新名神トンネル現場内に先進技術実験フィールド設置! ロボットカメラなど実証実験

日本初の自走式ロボットカメラ

 NEXCO西日本は、建設を進めている新名神高速道路(高槻~神戸間)の神峰山トンネル(大阪府高槻市)内に、先進技術の実験フィールドを設置した。日本初となる「自走式ロボットカメラ」や照明の移動点灯により安全運転を支援するサイン照明「ペースメーカーライト」などの各技術の実証実験を行っており、高槻~神戸間に導入する。
 ロボットカメラは高速道路上で発生した事故や落下物などによる道路状況を把握するためのカメラを搭載=写真。長さ150cm、幅30cm、重量30㎏の車両型の躯体で、トンネル内上部に設置したケーブル上を時速20㎞で走行し、リアルタイムで道路管制センターに映像を送信する。トンネル設備からの信号を受信し、自動で移動する機能があり、同センターの操作端末などからも無線通信で操作できる。
 ロボットは、神峰山と川西、六石山、猪渕、道場の上下線計10トンネル内に設置する。製造元は日立製作所。
 車両の通行ペースに合わせて照明を移動しているように点灯させるペースメーカーライトは、速度抑制による安全度向上と速度回復による渋滞解消などに役立てる。
 また、サイン照明として白、赤、緑、青の計4色を自在に変更できる高機能LEDを導入。事故などの非常時には赤、落下物などの注意事象がある場合には黄の照明を使い、運転者に注意喚起する。
 高機能照明は、神峰山を始め、箕面、東畦野、川西、六石山の上下トンネル計8カ所に設置する。トンネル内での設置は国内初となる。
 このほか、自営のネットワークで構築する管理用無線LANや動画で直近の道路情報を伝える路側表示板なども設置し、運用試験を行っている。

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