【新時代のワークプレイス実現へ】仮想空間と現実空間を融合/日建設計とホロラボ | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【新時代のワークプレイス実現へ】仮想空間と現実空間を融合/日建設計とホロラボ

 日建設計とホロラボは、仮想空間と現実空間を融合するMR(複合現実)アプリケーションのプロトタイプを開発した。在宅勤務中の自宅とオフィスをMR技術でつなぎ、場所に縛られない高度なコミュニケーションが可能な新しい時代のワークプレイス実現を目指す。
 新型コロナウイルス感染症のまん延を背景に、在宅勤務などのテレワークとデジタルツールを活用したコミュニケーションが普及している。一方で、テレワーカーが感じる孤独や社員同士の偶発的なコミュニケーションの減少などが課題となっている。
 開発したアプリは、BIMデータを基にした仮想空間とIoT(モノのインターネット)技術で得た現実空間のセンサー情報をデジタル技術でつなぐ次世代のワークプレイス実現を目指すもの。

次世代オフィスの概念図


 在宅ワーカーはVR(仮想現実)デバイスを通じてオフィスの仮想空間に没入し、オフィス内で勤務中のオフィスワーカーのアバターと交流できる。オフィスワーカーはAR(拡張現実)デバイスを通じてオフィスに投影された在宅ワーカーのアバターと触れ合うことができる。より相互理解がしやすいコミュニケーションとするためにゲーム用マルチプレーヤーエンジンを活用している。
 構想・企画をはじめ、BIMデータや現実空間のIoTデータの提供、実証実験などは日建設計が担った。アプリケーション開発や技術的な支援をホロラボが担当した。
 今後は、コンテンツ共有やプレゼンといったビジネス向け機能、非言語コミュニケーション機能を強化し、顧客に実際にサービスを体験してもらう予定だ。



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