【AIスーツケース 社会実装へ取組み加速】清水建設ら4社 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【AIスーツケース 社会実装へ取組み加速】清水建設ら4社

 清水建設、アルプスアルパイン、オムロン、日本IBMの4社による「次世代移動支援技術開発コンソーシアム」が、11月30日まで活動期間の1年間の延長を決めた。最新のAI(人工知能)・ロボット技術を組み合わせることで、視覚障がい者の移動を支援するナビゲーションロボット「AIスーツケース」の社会実装に取り組む。

 AIスーツケースは、カメラなどのセンサーから得られる情報と最新のAI・ロボット技術を組み合わせることで、視覚障がい者が自立して街を移動することを助ける技術。無理なく携行できるウエアラブルデバイスとスーツケース型ナビゲーション・ロボットで構成する。
 位置情報と地図情報から目的地までの最適ルートを探索する機能や、音声・触覚による情報提示を交えながら誘導する機能、映像やセンサー情報から障害物を認識して避けるといった機能を持つ。

AIスーツケース構造図


 新たにバッグメーカーのエースの協力で走行の安定性やメンテナンス性などを高めた実用モデルを構築。2022年9月から三井不動産が管理する日本橋・室町地区(東京都中央区)の五つのビルと東京メトロ・三越前駅の地下道を結ぶエリアで1カ月のパイロット実験を実施した。技術の有用性を確認したという。

 今後も継続して研究開発に取り組むことで、視覚障がい者の“生活の質”の向上を目指す。関係する組織とも連携しながら、ビジネスモデルの確立や制度・インフラの整備といった社会実装への課題解決を進める方針だ。



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