堺市は、中百舌鳥駅(北区)周辺を対象とした活性化ビジョンの検討を進めている。2023年度内を目標に同ビジョン案を作成する。検討業務は、パシフィックコンサルタンツが担当している。
同市北区中百舌鳥町2にある南海高野線・大阪メトロ御堂筋線の「中百舌鳥駅」の利用者利便性向上や公民連携によるにぎわい・魅力の創出などを目的に活性化の方向性を検討する。
市は6月28日に「中百舌鳥駅周辺のビジョン及び中百舌鳥駅前北側広場再整備基本計画作成支援業務」を一般競争入札し、パシフィックコンサルタンツに委託した。契約金額は1925万円(税込み)。ビジョン案の作成支援やコンセプトの整理と整備方針検討、中百舌鳥駅北側に隣接する広場(約7100㎡)を対象とした再整備基本計画案の作成支援なども委託する。業務の委託期間は、24年3月31日まで。
同駅周辺のまちづくりについては、堺市のほか大阪公立大学や民間企業などで構成するプラットフォーム「NAKAMOZUイノベーションコア創出コンソーシアム」が今年5月、同駅北側にある「北部エリア」を対象とした土地活用の方向性を提案している。
エリア内には大阪メトロ中百舌鳥検車場や堺市産業振興センター、堺商工会議所、インキュベーション施設「S―CUBE」などが集積。その一方、S―CUBE駐車場(2600㎡)、堺市産業振興センター第2駐車場(4300㎡)、調整池(5400㎡)といった低未利用地もあることから、機能を集約して飲食施設や交流施設を新たに導入するなど「最先端のイノベーションと活力を創出するクリエーティブエリア」を目指すとしている。