【体験学習会】盲導犬が初参加! 鉄建が視覚障害者らがホームや線路で安全学ぶ | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【体験学習会】盲導犬が初参加! 鉄建が視覚障害者らがホームや線路で安全学ぶ

 鉄建建設は、千葉県成田市の建設技術総合センターで、東京都盲人福祉協会の視覚障害者の会員と介助者23人、盲導犬3頭を受け入れた体験学習会を開いた。同社が2011年から実施している取り組みで、盲導犬の参加は今回が初めて。参加者は模擬鉄道設備を利用してホームやレールの構造、非常停止ボタンなどに直接触れ、駅や鉄道の仕組みへの理解を深めた。
 見学会では駅のホームと周辺の線路上設備、踏切設備の体験を実施した。始めに参加者はホームに触れ、ホームの高さが自力で上ることが大変なことを体感した。また、非常停止ボタンを実際に一人ひとりが押したほか、レールの間隔やホーム下の空間、検知マットを体験し、転落した場合の避難場所や対処方法を学んだ。踏切設備では線路の溝を確認した後、講師が非常停止ボタンや障害物検知器について説明した。
 参加者からは「転落防止のためのホームドアなど設備の拡充以外にも、まずは自分たちで体験し、学んで身を守ることが大切だと思った」「盲導犬にとって今回の実体験施設はあまり経験のないことなので、誘導される私たちも大変だったが、施設に触れる経験ができてよかった」などの感想が寄せられた。東京都盲人福祉協会の大川和彦氏は「ホームの高さを理解していたつもりでしたが、実体験で思っていた以上に高さがあり、改めて勉強になった」とコメントした。

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