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阪神高速道路会社が大規模更新事業を進めている14号松原線喜連瓜破(きれうりわり)付近で橋桁の架設が始まった。1日の深夜から2日の早朝にかけて、南側の側径間を架設した。周辺の一般道を通行止めし、送り出し架設により施工した。約2週間後に北側の側径間、秋に中央径間をそれぞれ架設し、事業全体の完成は2025年3月ごろを予定している。
今回架設した橋梁は、松原線のP466からP467橋脚に架かる鋼上部工。橋の長さは57m、幅は19m、重さは500t。既設橋梁の上で組み立てた橋桁をエンドレスローラー12基と多軸台車4基を使い、架設した。
1日の午後8時から現場周辺の長居公園通と大阪内環状線の一部の通行止めを始めた。午後9時30分ごろからエンドレスローラーを使い28m送り出した。午後10時ごろから多軸台車を展開し、橋の前方を多軸台車で受け替え、2日の午前1時ごろからさらに20m送り出した。橋の後方も多軸台車で受け替え、午前3時ごろから残る14mを送り出した後、多軸台車のユニットジャッキで降下し、午前6時ごろ架設が完了した。
同社の渡辺真介管理本部大阪保全部改築・更新事業課課長代理は「今回から3日間架設作業を進める。北側も同様の作業を予定しており、スムーズに進むように努める」と語った。
喜連瓜破付近の大規模更新事業は、ヒンジが垂れ下がっている橋梁上部工154mと橋脚梁部を取り替える。上部工はプレストレスト・コンクリート(PC)3径間有ヒンジ箱桁橋から鋼3径間連続鋼床版箱桁橋、梁部もコンクリートから鋼製に変更する。大成建設・富士ピー・エス・エム・エムブリッジJVが施工しており、既設橋梁の撤去を大成建設と富士ピー・エス、新設橋梁の架設をエム・エム・ブリッジがそれぞれ担当している。