建替えへ基本構想検討/山下PMCと随意契約/黒川紀章設計の日赤本社ビル | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

関東・甲信越

建替えへ基本構想検討/山下PMCと随意契約/黒川紀章設計の日赤本社ビル

 日本赤十字社は、建築家の黒川紀章が設計を手掛けた東京都港区の本社ビル建て替えに向けた検討を始める。「本社ビル建替えに伴う基本構想検討」について、1月31日付で山下PMCと随意契約を結んだことが分かった。 日本赤十字社の本社ビルである「日本赤十字社ビル」は、RC(地下)SRC(地上)造地下2階地上8階建て延べ2万2525㎡の規模で、1977年4月に竣工した。所在地は芝大門1-1-3の敷地6705㎡。現在の用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)。黒川紀章建築都市設計事務所が設計し、施工は清水建設、大林組、大成建設が担当した。
 1978年にはBCS賞を受賞。選評によると、2棟の建物を最上階と地下部分で連結した特殊な構造をしており、2棟の建物の間がエントランス・ホールとメイン・ロビーとなっている。外観は、ブラジル産御影石ボニートのバーナージェット仕上げの外壁とミラーガラスで構成している。
 建て替えに向けた基本構想検討の随契理由は、山下PMCが同ビル第2次中長期保全計画の策定者であり、2018年度から同計画に基づく工事管理とコンサルティング業務を受託しているため、計画とこれまでの工事を含むビルの構造、修繕状況などに精通し、適切な業務実施が期待できるとしている。