総事業費は約414億円に/武蔵小金井駅北口駅前東地区再開発 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

関東・甲信越

総事業費は約414億円に/武蔵小金井駅北口駅前東地区再開発

【35階建て4.8万㎡、26年度着工】
 東京都小金井市で計画が進む武蔵小金井駅北口駅前東地区第一種市街地再開発事業の総事業費が約414億円となることが分かった。うち工事費は317億円、調査設計計画費に16億円を見込む。1月時点では総事業費を約360億円としていたが、資材の高騰などを踏まえ引き上げた。建築工事期間は2026年度から29年度を予定しており、事業施行期間は30年度末までとしている。 同地区市街地再開発準備組合がまとめた事業計画書によると、ムサコ通り南側に位置する南街区の建物規模は、RC造地下1階地上35階建て延べ約4万8200㎡で、高さ約125mとなる。1-35階までを住宅とし、1LDK-3LDKの415戸を予定している。1、2階には店舗が入居し、地下1階は駐車場、機械室となる。北街区は、S造4階建て延べ約3400㎡、高さ約21mの再開発施設を建設、店舗と駐車場が入る。
 南街区の敷地には二つの広場を設け、北街区の敷地には屋上を活用した広場を設ける。災害時には避難スペースとしても活用できるような空間を整備する。南街区の広場は約720㎡と約140㎡。北街区の屋上広場は約300㎡を予定する。
 事業計画書の設計の基本方針には、「駅と商店街とをつなぐ歩行者空間の形成」「人を導き、集う・憩いの場の創出」などを掲げ、歩行者空間やデッキを整備して北口周辺の回遊性向上や駅前広場側からムサコ通りに人流を誘導する。
 準備組合は2月28日に、東京都に組合の設立認可を申請した。市では31日まで事業計画を縦覧している。
 同事業は、本町5丁目の約0.6haが対象地域。事業協力者は住友不動産、事業コンサルタントと設計がINA新建築研究所。特定業務代行者は2月に事業提案方式で公募し、選定中となっている。