千葉市/予定価格122億に増額/DBO加曽利貝塚新博物館 | 建設通信新聞Digital

6月17日 火曜日

関東・甲信越

千葉市/予定価格122億に増額/DBO加曽利貝塚新博物館

 千葉市は6月16日、DBO(設計・建設・運営)方式を導入する、WTO対象の「特別史跡加曽利貝塚新博物館(仮称)整備・運営事業」の総合評価一般競争入札を再公告した。前回の公告と比べて、予定価格を増額し、122億円(税込み)に設定した。現地見学会と入札説明書などの説明会の参加申し込みは、6月20日まで受け付け、25日に開く。入札参加資格審査書類は7月18日まで、提案審査書類は11月7日まで受け付ける。12月下旬に落札者を決定する。
 参加資格は、市の入札参加資格がある法人によるグループ。施設設計企業と施設建設企業には延べ2000㎡以上の博物館か博物館相当施設などの展示施設の新築か増築における設計と施工の実績をそれぞれ求める。展示設計・施工企業は内装仕上工事の有資格者で、文化財保護法第53条の規定に基づく公開承認施設の展示設計・施工(リニューアル含む)の実績があることなど。
 事業範囲は、既存施設の解体を含む施設の設計・建設・工事監理、展示の設計と施工、開館準備、維持管理、運営で、独立採算で飲食スペース・ミュージアムショップを運営する付帯事業も行う。
 新博物館の規模は延べ4000㎡。2026年3月に事業契約を締結し、事業者は28年5月までに設計をまとめる。28年4月から30年5月に新博物館を建設する。維持管理・運営期間は30年秋から約10年間。
 事業場所は若葉区小倉町937ほかの敷地1万8967㎡。
 事業を巡っては、23年6月にWTO対象の総合評価一般競争入札を公告したものの、8月1日の期限までに入札参加資格審査書類の提出がなく中止となった経緯がある。
 特別史跡加曽利貝塚新博物館整備運営事業者選定アドバイザリー業務は、日本総合研究所・日建設計コンストラクション・マネジメントJVが担当している。